ネットショップをつくりたいと考えていて、次のようなことでつまづいてはいないでしょうか。
- いくつもあるネットショップ構築サービスの中で何がいい?
- 自分の提供する商品やサービスを海外にも紹介したいときは?
ネットショップ開設のとき、Shopify(ショッピファイ)も選択肢に入れてみてください。あなたの求める機能を十分に満たしている可能性があります。
ここでは、
- Shopifyのサービス概要
- Shopifyのメリットとデメリット
- 月額利用料金や機能、導入事例
についてご説明します。
最近増えてきたネットショップ構築サービス(ショッピングカートASP)ですが、それぞれに特徴がありますので、選び方次第では「失敗した…」という後悔をすることも考えられます。
そのような失敗を防ぐためにも、この記事を数分割いて最後まで読み、Shopifyについても知ってください。
Shopify(ショッピファイ)とは?その特徴3つ
ネットショップ開設のためのサービスはいくつもありますが、ほかのものと比較検討するため、Shopifyの特徴をチェックしてみましょう。ここでは、Shopifyならではの特徴3つをご紹介します。
1.基本の管理アプリに加え、連携できるスマホアプリが5,000を超す
Shopifyは、基本的な管理アプリ(スマートフォン対応)があり、それに加え欲しい機能を5,000超の連携アプリから選んで組み合わせることができます。
中には、各種SNSへの広告出稿に必要な連携アプリ、楽天市場などのインターネットショッピングモールへ出品するためのアプリもありますので、積極的にネットショップを運営したい、事業を拡大したいという方にも向いています。
商品の写真をスマホで撮影、そのままショップページとしてアップできますし、各種設定、発送業務に関係することまでカバーできるShopifyアプリは、とても便利です。スマートフォンがあれば、「いつでも・どこでも」ネットショップ運営に必要な作業ができる点で、Shopifyは大きなメリットを持っているといえます。
2.事業規模・対象エリアを問わず利用できる
Shopifyは、これからネットショップを始めたい個人事業主から、大規模な事業展開をしている企業に至るまで、幅広く対応しています。
さらに、多言語・他国通貨対応で海外向けに商品販売(越境Eコマース)したいときにも利用できますし、海外の見込み客に商品をアピールするときに欠かせない主要SNSへの投稿に必要な機能も用意されています。
このことをまとめて考えると、Shopifyは、比較的、提供商品のジャンルや営業規模を問わないネットショップ構築サービスといえます。あなたのビジネスの事業規模にマッチしたプランを探してみてください。
3. Shopify独自の「SHOPIFYペイメント」を使えば手数料無料
Shopifyでは、「SHOPIFYペイメント」という決済サービスを用意していて、これを利用すると手数料は無料です。SHOPIFYペイメントの場合、カード利用にかかる費用だけで済みますので、収益を圧迫することがありません。
ただ、Shopifyのサービス月額利用料金がかかる点と考え合わせて検討してください。なお、ほかの決済サービスを利用する場合、0.5%~2.0%の手数料が発生しますので、SHOPIFYペイメントを利用できればかなり有利になるでしょう。
そもそも、ショッピングカートASPってどんなサービス?
ショッピングカートASPとは、気軽にネットショップを構築するため便利に利用できるサービスのことで、ネットショップをつくる・運営するために必要な機能が備わっています。
個人がハンドメイド作品を販売するようなときに便利なサービス、大企業が物品販売のため多種多様な機能を備えたサービスと、幅広くあります。共通して言えることは、ショッピングカートASPはあなた自身でサーバーの用意やシステムインストール、高度なカスタマイズをしなくてもいい、という点です。
ASPカート比較や、ショッピングカートの選び方については以下もご覧ください。
通販サイト・ネットショップを手軽に構築したい ショッピングカートASPってどれがいいんだろうこのような悩みや疑問をお持ちではありませんか?ショッピングカートASPを利用することで、すぐにECサイト(通販サイト)を構築す[…]
Shopify(ショッピファイ)のプランと利用料金・機能
Shopifyには、4つのプランがあり、それぞれ使える基本機能の数が違います。具体的にどのプランでどんなことができるのか、ご説明します。
※特に記載のない場合、月額
Shopify Lite/9米ドル
対面販売/既存WEBサイトに購入ボタンを追加するタイプ
【機能】
ダッシュボード/財務レポート/顧客情報管理/注文内容の管理/商品管理/モバイル版POS(実店舗販売の際の販売時点情報管理)/メールカート/商品詳細QRコード/店舗在庫管理/ギフトカード対応/クーポンやディスカウント対応
※対面販売でのクレジットカード利用処理費用は1件あたり2.4%~
ベーシック/29米ドル
個人または小規模事業者向け
【機能】
ネットショップ構築(サイト+ブログ)/商品登録無制限/管理者数2人/日本語でのメール・SNSサポート/販売チャネル追加(オンライン+SNS)/手動での注文作成/クーポン対応/SSL証明書/カゴ落ち対策/ギフトカード対応/133の通貨に対応/最大5言語に対応
※SHOPIFYペイメント利用の場合、日本のクレジットカード手数料3.4%・海外のクレジットカード手数料3.9%・JCBクレジットカード手数料4.15%
※SHOPIFYペイメント外の決済サービスを使う場合、それぞれのカード手数料に加え2.0%
スタンダード/79米ドル
中規模事業者向け
【機能】
上のベーシックプランに加え、次の機能が利用可能
管理者数5人/プロフェッショナルレポート機能/海外ドメイン/国際価格表示
※SHOPIFYペイメント利用の場合、日本のクレジットカード手数料3.3%・海外のクレジットカード手数料3.85%・JCBクレジットカード手数料4.1%
※SHOPIFYペイメント外の決済サービスを使う場合、それぞれのカード手数料に加え1.0%
プレミアム/299米ドル
取引規模が大きな事業者向け
【機能】
上のスタンダードプランに加え、次の機能が利用可能
管理者数15人/カスタムレポートビルダー/外部サービスにおける配送料の計算/国際価格(国や地域ごとに価格設定)
※SHOPIFYペイメント利用の場合、日本のクレジットカード手数料3.25%・海外のクレジットカード手数料3.8%・JCBクレジットカード手数料4.05%
※SHOPIFYペイメント外の決済サービスを使う場合、それぞれのカード手数料に加え0.5%
Shopify(ショッピファイ)の使い方
では、実際にShopifyの使い方/基本設定について順を追ってご説明します。Shopifyでショップページを開設するまでには、最低限でも次の作業が必要です。
※Shopify Liteを除く
- Shopify公式サイトでアカウントを作成、利用できるドメインを探し登録
- ショップロゴを作成(ロゴメーカーのHatchfulを使用)
- ページに必要な画像を取得(Shopify関連のBurstで無料画像を使える)
- 販売する商品の画像や価格などの情報を登録する
- 顧客の決済方法を設定(SHOPIFYペイメントならすぐに利用可能)
- ページのイメージにあったテーマ(テンプレート)を選び、適用
- 広告/宣伝に必要なツールがあれば、アプリケーション連携する
- その他、運用に必要なアプリケーションを探し、連携する
※「Shopifyヘルプセンター」で見つからない質問・答えがある場合、コミュニティでディスカッションでき、有益な答えが得られることも
※ショップページ構築までに時間がない、より凝ったデザインにしたい、必要な機能は何か知りたいときは、Shopify Expertsに相談・依頼も可能
Shopifyに限らず、ネットショップ(ECサイト)構築・公開までには多くのステップが必要です。基本的なことの設定、決済方法や配送料金を決める、商品写真や説明文を用意する、ページデザインを選定する…。
たとえ小規模なビジネスでも、人的リソースの問題でなかなか作業が進まないこともあるでしょう。その点、Shopifyは非常にシンプルな作業でショップオープンまで進みます。
また、事業規模が大きく各種作業に時間が割けないとき、または凝ったデザイン・機能を提案してほしいときは、専門家に依頼しなければなりませんが、Shopifyにはプロのネットワークが存在しますので、安心です。
Shopify(ショッピファイ)のメリット
Shopifyのメリットは、「個人から大企業まで、あらゆる規模に対応していること」「機能が多く、使いたいものを好きに組み合わせ出来ること」「越境ECに対応していること」です。
この中でも特に「越境EC対応」は、ショッピングカートサービスの中では珍しいものです。質の良い日本製品を求める動きからか、越境EC(BtoC)の分野では2018年には18兆円にまで拡大しました。
あなたのビジネスが越境ECを実施している、もしくは今後越境ECに取り組んでみたいとき、Shopifyは大きな力を貸してくれるでしょう。
出典:「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました│経済産業省」
Shopify(ショッピファイ)のデメリット
Shopifyのデメリットは、一部のアプリのマニュアルが英語で、「語学力が必要」という点です。
また、Shopifyのメリットである越境ECに取り組む場合、やはり対応スタッフには語学力が求められるでしょう。ただ、これは越境ECにはつきものの問題ですので、「Shopifyだから」ということでもありません。
越境ECはしない、という方にとっては、基本的な設定はヘルプページや動画での説明で理解できますし、必要ならコミュニティで質問をすることもできますので、さほど大きな問題ではないでしょう。
Shopify(ショッピファイ)の運営会社概要
Shopifyを運営している会社の情報を確認しましょう。
- 会社名:Shopify Japan株式会社
- 代表者名:ショーン・ブロートン
- 資本金:不明
- 従業員規模:不明
- 所在地:東京都渋谷区神宮前6-12-18 Iceberg
- 設立年月日:不明
Shopifyは、カナダを本拠地とする企業で、日本で事業展開するためShopify Japan株式会社が設立されました。現在では世界中に拠点を設け、多言語・多通貨に対応するショッピングカートサービスを提供しています。
同社は、所在地を「Internet, Everywhere」と考え、世界的企業であることをアピールし、実際に約175の国で、170万を超えるネットショップを支えています。
Shopify(ショッピファイ)の導入事例
多くあるネットショップ(カートサービス)の中で、Shopifyを導入した企業にはどのようなところがあるのでしょうか。あなたも利用したことのあるネットショップがあるのではないでしょうか。
- 土屋鞄製造所(革製品製造販売)
- オリオンビール(酒類製造販売)
- BASE FOOD(食品製造販売)
- KINTO(キッチン用品・食器販売)
- CALLMOON(ジュエリー・アクセッサリー販売)
- Lily & Ally(子ども向けファッショングッズ販売)
その他の事例
導入事例は、事業規模がそれぞれ違ううえ、個性豊かな商品を取り扱うショップが多く見受けられます。また、中には複数ドメインで日本語(日本円)/英語(米ドル)対応しているショップもあります。
Shopifyの特徴である、「越境EC対応」を活用し、積極的に取り組んでいる例といえます。
Shopify(ショッピファイ)の口コミ評判
ここでは、ネットショップ構築に携わる人や、実際にShopifyを利用している人たちの生の声をピックアップします。Shopifyのどのような点に魅力を感じているのでしょう。
Shopifyですが、ヨガ教室🧘♂️のように無形商材を売ったり、会員制サイトも構築可能です。「最適なホームページを作る方法を提案する」活動してますが、もう全部Shopifyで良いんじゃないかと思うぐらいです。情報商材で「新幹線を安くする方法」とあり、買うと「金券ショップで買う」みたいになるかも。
— タカラインハルト@Web系コンシェルジュ (@takareinhard) March 26, 2021
おはようございます。
弊社もアマゾン、ヤフーで絶好調です。
自社サイト(Makeshop)は、ほぼ沈黙ww
⇒これからです(笑)過去最高の売上記録を更新しそうです(笑)
楽天市場へ戻るくらいなら、Shopifyにも挑戦しようかな。(5月に人員増だし)
— よっしー (@ymitsuda1) March 25, 2021
Shopifyのサブスク対応ひとまず完了。
これで2大サブスクアプリを経験できたw
※今回はShopify APIの方だったけどParcelifyの送料設定も予想通り基本は問題なくて一安心。
複雑なことやってると心臓に悪いけど、しかしShopifyはよくできてるなーとまた感心させられた。
— HiRO / Sincerity Works CEO (@SWxHiRO) March 25, 2021
Shopifyのデフォの機能
ストア分析>レポート で
リファラル(流入元)から
・カート追加
・決済済み
・CVR
などなど必要な情報がみれます。これあるので僕はGAつかってません。 pic.twitter.com/xNL50YwuLp
— ひろわたり@Shopifyマーケ (@hiro_iroiro_) March 25, 2021
wordpressもshopifyもかなり便利ですね。そこまで拘らなければ、コード書けなくてもなんとかなりそう。
— けい|Webライター@3ヶ月目 (@keifreel) March 25, 2021
shopifyなんてワードプレスと同じでしょって思う人もいるかもしれませんが、全然違います。
というか、shopifyの方が上の上の上ぐらい考えられて作られてますよ。
あとデータも取りやすいので、分析や改善もできます。
— まにゃpy@Python解説の猫 (@uuyr112) March 25, 2021
やはり、機能の多さからくる使い勝手の良さ、特にダッシュボードで得られる情報の分析のしやすさや、取り扱う商品/サービスへの対応の柔軟さに魅力を感じているようです。
どうすればより商品販売規模を拡大できるのかをデータから理解し、継続して購入してもらう可能性を広げることは、ネットショップ運営にとってとても重要です。Shopifyはその面を十分にカバーしていることが、口コミからも見てとれます。
Shopify(ショッピファイ)について、おさらい
Shopify(ショッピファイ)は、世界中で愛され、活用されているネットショップ構築サービスでした。
また、多言語/多通貨に対応していることから、日本でも越境ECに取り組んでいる例がいくつもあります。
プラン次第でどんな事業規模にも対応できるShopifyは、「ネットショップ初心者」にも向いています。
Shopifyは、14日間無料で試せます。無料トライアルには、月額利用料金支払いのためのクレジットカード番号入力は不要ですので、試用期間後自動的に契約とはなりません。
不安なく試せますので、関心があるなら無料トライアルから始めてみてください。