- 人事労務freeeは何ができるの?
- 人事労務freeeは我が社にマッチする?
Web給与明細システムを導入したいと思っているあなたは今、このように考えてはいませんか?
クラウド型の労務管理システム、勤怠管理システム、給与明細システムはいくつもありますし、それぞれに特徴があります。
今回は人事労務freeeについて詳しく解説します。
「導入前にしっかり考えておけばよかった」と後悔しないよう、人事労務freeeについてしっかり理解し、検討してみてください。
人事労務freeeとは?
人事労務freeeは、「給与計算」「勤怠管理」「労務管理」の3つのサービスをまとめて使えるシステムです。
これらが連携していれば、総務部だけでなく、人事部、社員すべてに大きなメリットがあります。
大前提として、人事労務freeeは高いセキュリティを誇ります。
データ全てを金融機関なみのSSL(256bit)通信方式で、さらに暗号化したうえで保存しています。
またAWS利用のクラウド上にデータ保管しますので、データそのものの紛失を防げることも大きな特徴です。
また、使い方や業務上の心配事もチャット/メール/電話でサポートしてもらえます。
では、人事労務freeeの各サービスについてご説明します。
人事労務freeeの「給与計算」機能の特徴3つ
人事労務freeeの「給与計算」には、どのような特徴があるのでしょうか。
細かくみていきましょう。
1.「勤怠管理」との連携で、計算ミス防止
人事労務freeeは、勤怠管理と連携し給与計算しますので、ミスがありません。
事前登録した就業規則に即した計算、法定内外残業、休日出勤も自動で計算してくれますので、給与の割り増し分も適切に反映してくれるのです。
法に則った、正しい給与計算ができるのは大きな利点ではないでしょうか。
また、社員情報を修正すれば、社会保険料の等級の変化にも自動的に対応します。
人事部と総務部との間での情報伝達ミスで、給与や保険料の計算が困難だったという企業にとって、人事労務freeeは力強いサポート役となってくれます。
2.源泉所得税の誤り防止
人事労務freeeは、課税対象額を正しく計算してくれますので、源泉所得税の計算ミスも予防できます。
また、クラウド型サービスですので、最新の税率が反映されていて、「ミスに気づいたときに再計算、差額処理をどうすればよいか…」という問題も起きません。
毎月、給与計算を始めるタイミングで、税金に関することに神経をとがらせる必要がなくなります。
特に社員数の多い企業の総務部スタッフにとって、ありがたいものではないでしょうか。
3.給与明細や法定三帳簿、全銀フォーマットまで自動作成
給与計算には、社員一人ひとりに手渡す給与明細と、法定三帳簿(労働者名簿・賃金台帳・出勤簿)が深く関連しますが、人事労務freeeはそのどちらも自動で作成してくれます。
さらに、振込用の全銀フォーマットも作ってくれるのです。
人事労務freeeの給与明細は、印刷/オンラインで社員に確認してもらえます。
給与計算と同時に法定三帳簿も出来上がっていきますので、保存が求められる3年をあまり意識しなくてもよくなります。
給与の振り込みも、人事労務freeeから取り出せる全銀フォーマットデータで一括振込の手続きまでラクにこなせます。
給与計算、法定三帳簿作成、給与振り込みとそれぞれ別に行ってきた総務部にとって、大きな時間短縮につながるでしょう。
人事労務freee以外の給与計算システムの比較については、以下記事もご覧ください。
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人事労務freeeの「勤怠管理」機能の特徴3つ
続いて、人事労務freeeの「勤怠管理」の特徴についてもご説明します。
1.どのような打刻方法にも対応、いつでもどこでも打刻
人事労務freee勤怠管理は、とても幅広い方法での打刻に対応していてとても便利です。
例として、社員のスマートフォンやタブレット(人事労務freeeモバイルアプリ利用)、Web打刻、Slackとの連携、他の勤怠管理サービスとのAPI連携、ICカード打刻と、業種業態にあった打刻方法を選べます。
特に直行直帰や出張の多い社員を抱えている場合、アプリでの打刻時には位置情報もついてきますので、安心でしょう。
社員を疑うつもりはなくても、やはり「この打刻は正しいのだろうか」と思ってしまうのが会社組織にいる人の当たり前の感性です。
この問題も、人事労務freeeの勤怠管理が解消してくれます。
2.様々な勤務体系に対応、働き方改革にも有利
人事労務freee勤怠管理は、多様な勤務体系に対応できますので、いわゆる「働き方改革」にも積極的に利用したい勤怠管理ツールといえるかもしれません。
パート・アルバイト(時給制)/固定時間/裁量労働/フレックスタイムに対応していますので、幅広い働き方を受け入れるツールです。
また、社員から残業申請が続き、承認者がそれを承認すると、「現在の傾向からいくと、今月の残業時間が45時間を超える可能性がある」というアラートを発します。
事前に残業のペースから危険性を察知できれば、法に抵触することも防げますし、社員の心身を健康に保てる環境を整えることができるでしょう。
※エンタープライズプランで利用可能
これからさらに求められる「働き方改革」を実現しようとしている企業にとって、人事労務freeeの勤怠管理は便利なはずです。
3.社員の打刻忘れなし、有給休暇消化状況の確認も可能
人事労務freeの勤怠管理アプリは、打刻忘れの予防に有効です。
社員のスマートフォンやタブレットに「打刻リマインダー」をプッシュ通知してくれるのです。
また、社員が外出先で休憩をとるときも、アプリ内の「休憩開始」「休憩終了」ボタンで自分の状況を簡単に記録することができます。
アプリには、労働日数/欠勤日数/遅刻早退時間/有給取得日数/有給残日数など、社員一人ひとりが自分の働き方を確認できる詳細ページもあります。
会社も社員も、相互に有給休暇消化状況を確認できれば、ライフワークバランスを会社としても推進していけるでしょう。
人事労務freee以外の勤怠管理システムの比較については、以下記事もご覧ください。
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人事労務freeeの「労務管理」の特徴3つ
人事労務freeeの「労務管理」には、どのような特徴があるのでしょうか。
具体的にご説明しましょう。
1.法定三帳簿の作成と保管
人事労務freeeでは、上の「給与計算」と連動して法定三帳簿の作成ができ、クラウド上に保管ができます。
労働者名簿、出勤簿、賃金台帳を一つひとつ作成せずに済みますので、大幅な業務効率化を目指せます。
また、データはクラウド上に保存されていますので、「労働者の退職/解雇/死亡から3年間保存」という条件を意識しなくても問題ありません。
賃金台帳に関しては、提出を求められた場合、すぐ印刷できるような状態であればデータでの管理が許されています。
法定三帳簿を紙ベースで管理するとなると、とても膨大な量になります。
「作成が大変」「しまっておく場所に困っている」という総務部/人事部にとって、人事労務freeeはとても便利なシステムです。
2.マイナンバー収集と管理
人事労務freeeは、マイナンバーの収集もたやすく、厳重に管理できます。
社員に入力リクエストのメールを送り、入力してもらえばそれで完了です。
スマートフォンやタブレットを利用している社員には、マイナンバー通知カードかマイナンバーカードの画像を撮影してもらい、アップロードしてもらうという方法もとれます。
最初にお伝えしたとおり、人事労務freeeはとても高いセキュリティを誇ります。
マイナンバーはとてもセンシティブな情報ですが、人事労務freeeなら安心して情報を保管しておけますので、会社として神経をとがらせる必要はありません。
3.雇用保険/社会保険に関する書類も自動で作成
人事労務freeeは、雇用にまつわる保険関係の書類もカンタンに作成できます。
入社した社員に基本的な情報を入力してもらい、それをもとに各種保険書類に情報を自動転記できるのです。
事前に社員に基本的な情報(氏名/住所/扶養家族など)を入力してもらいます。
また、基本情報に変更があれば、社員本人が従業員用アカウントからログイン、自分で修正してもらえます。
※ビジネスプランで利用できる機能
情報修正の履歴も残りますので、必要に応じて当該社員との面談(コミュニケーション)も適正に行え、労務担当者だけでなく、人事を担当する部署でも重宝するでしょう。
人事労務freee以外の労務管理システムの比較については、以下記事もご覧ください。
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人事労務freeeの料金プラン
では、人事労務freeeの料金プランをご紹介しましょう。
※この情報は2020年3月現在のものです
【ミニマムプラン・月額1,980円~/年額23,760円~】
※従業員一人当たり300円
※年額の場合、従業員3人分の費用を含む
機能:給与計算(勤怠に関しては時間を入力) / 年度更新・年末調整・随時改訂・算定基礎 / 法定三帳簿 / マイナンバー管理
ミニマムプランは、ある程度手入力も必要ですが安価で利用できますので、小規模な企業やスタートアップ時点にある企業にぴったりです。
【ベーシックプラン・月額3,980円~/年額47,760円~】
※従業員一人当たり500円
※年額の場合、従業員3人分の費用を含む
人事労務freeeのベーシックプランは、ミニマムプランに加え、以下の機能が増えます
- 会計・経費精算の連携
- 年末調整機能の拡張(従業員自身の入力・電子申告)
- 従業員自らが行う勤怠打刻記録
- 労務手続き(入退社など)
ベーシックプランからは、「社員による基本情報の登録/修正」ができます。
また、社員の手による打刻を自動記録しますので、給与の計算が格段にラクになります。
給与の締め日前後に仕事が山積しているという総務部スタッフの悩みを察知したら、ベーシックプランの導入を検討するとよいでしょう。
【プロフェッショナルプラン・月額8,080円~/年額96,960円~】
※従業員一人当たり700円
※年額の場合、従業員3人分の費用を含む
プロフェッショナルプランでは、ベーシックプランで利用できる機能に加え、次のこともできるようになります。
- 勤怠承認ワークフロー
- 裁量労働制やフレックス制など、多様な働き方に対応
- 勤怠状況に応じてアラート
- 入社/退社管理
人事労務freeeのプロフェッショナルプランでは、勤怠ワークフローや勤怠アラートが利用できますので、「勤務時間をしっかり管理したい」「法令遵守を徹底したい」という会社にぴったりです。
また、様々な勤務体系に対応していますので、既にいくつかの勤務体系を策定している、これから働き方の多様化を実現したいと考えている企業にマッチするプランでしょう。
【エンタープライズプラン・要問合せ】
人事労務freeeのエンタープライズプランは、プロフェッショナルプランの機能に加え、次のようなことが可能です。
- 人事マスタ(従業員名簿利用)
- 給与のチェック
- IPアドレスの制限/ログインの二段階認証
人事労務freee「エンタープライズプラン」は、給与のチェック機能や、ログイン時のダブルチェック(二段階認証)が使えます。
事業規模(社員数)が大きく、給与計算だけでなくモレ・抜けのチェックだけでも大変というときや、セキュリティ面をより強固にしなければならない場面で最も役に立つのがエンタープライズプランです。
人事労務freeeの使い方
では、人事労務freeeの基本的な使い方についてご説明します。
- 基本設定(給与規定と従業員の情報を入力)
- 勤怠関連の情報を設定(残業代/有給休暇など)
- 勤怠データの入力(管理者が入力/社員が自ら打刻/他の勤怠管理システムデータの取り込み)
- 勤怠データから給与を計算
- 必要に応じて給与額を修正
- 給与明細をプリントアウト/社員PCやモバイルで公開
- 全銀フォーマットでのデータダウンロード
- 振込作業
給与明細を紙ではなくWebで見てもらいたいなら、全社員に理解を求めておきましょう。
給与振込前にWebで給与明細を公開すれば、社員が個人個人で自分の働き方と照らし合わせ「ここがおかしいのではないか」と申し立てることができます。
給与額に問題があれば修正をし、その後給与明細を確定してから、全銀フォーマットデータを金融機関専用ソフトにアップロードすれば、振込作業は完了です。
人事労務freeeのメリット
ここまで人事労務freeeについてご説明してきましたが、導入するとどんなメリットがあるのでしょうか。
「社員情報管理」「勤怠管理」「給与計算」「各種保険書類作成」といった、人事部・総務部をまたぐ複雑な情報処理をスムーズに行えるところが、人事労務freeeの大きなメリットです。
自社の規模や、必要な機能によりプランを選べるのも、導入しやすいポイントといえるでしょう。
人事労務freeeのデメリット
人事労務freeeには、デメリットはほとんど見当たりません。
あえて挙げるとするなら次の点です
- ライトプランとベーシックプランでは電話サポートがない
- プランを上げる・社員数が増えると利用料金がアップする
ですが、プランを上げればできることは増えます。
既に導入している他の給与計算サービスや勤怠管理サービスをやめ、人事労務freeeに統一したときと比較してみてください。
年間を通しての作業の簡便さと、費用を検討してみてください。
人事労務freeeの運営会社概要
では、人事労務freeeを提供している会社の概要についてもお伝えします。
- 会社名:freee株式会社
- 代表者名:佐々木大輔
- 資本金:161億603万円(資本準備金等含む)
- 従業員規模:506人
- 所在地:東京都品川区西五反田2-8-1 五反田ファーストビル 9F
- 設立年月日:2012年7月
freee株式会社は、中小企業向けの「会計freee」、税務署に提出する書類作成の「申告freee」、会社設立や開業に必要な書類作成のための「会社設立freee」「開業freee」などで広く知られています。
また、起業/経営者向けサイト「経営ハッカー」も運営していて、あなたも一度は目にしたことがあるかもしれませんね。
freee株式会社は、ビジネスを育てるプラットフォームになるべく、「スモールビジネスを世界の主役に」をモットーにしています。
2020年には、国内で最大の社会保険労務士法人SATOグループとの提携をするに至りました。
人事労務freeeを導入している企業実績
ここでは、人事労務freeeを導入している企業をピックアップします。
- Milestone
- 株式会社モバイルファクトリー
- 株式会社エヌワンシステム
業種は様々、社員数も様々な企業が人事労務freeeを利用しています。
どの企業でも、「ペーパーレスになってよかった」「入退社への対応、年末調整がラクになった」としています。
人事労務freeeの評判
他に、人事労務freeeを利用しているユーザーの評判をご紹介しましょう。
社員間のやり取り→Chatwork
取引先とのやり取り→Chatwork、メール
すべてのデータ→Dropbox
見積&請求書発行・郵送→board
契約書発行・締結→Holmes
勤怠管理・人事労務→freee数年前からリモート対応できるように少しずつ環境を整えてたから今回のような非常事態でも日常と何ら変わりない。
クラウドサイン、会計/人事労務freee、Dropbox、Google Apps Script + 敏腕弁理士1名(他社CFO) + 士業のヘルプ
というセットのおかげで未だにコーポレート業務も全て自分で済ませられている。ここの採用に頭を悩ませなくていい、というのハチャメチャに今っぽくて気に入ってます。
弊社は飲食店を経営する会社なので、店舗の数だけスタッフが増えていきます。アルバイトスタッフを含めると、その数は膨大になります。増え続けるスタッフを場所時間関係なく一元管理出来、例えば長期出張中でも労務に関するスタッフからの問い合わせに対応してあげれるのは大きなメリットです。
業務工数も削減できています。
例えば、給与明細の配布するにあたっても、以前はまず紙に印刷し、各店に配布、管理者から手渡する、というフローでしたがメールでの一括送信機能で、業務工数を大きく減らすことができました。
人事労務freeeについて、おさらい
人事労務freeeは、「給与計算」「勤怠管理」「労務管理」をまとめて使えるサービスです。
もしも、組織の縦割りによる弊害で、総務部・人事部といったバックオフィスが混乱しているなら、情報の一元化を目指して人事労務freeeの導入を検討されてはいかがでしょう。
また、プロフェッショナルプラン以上では、残業が多くなりそうな社員が見つかったときにアラートを発してくれます。
知らないうちに業務が膨大化していないか、特定の社員に仕事が集中していないかの見直しにも役立ってくれます。
一度、人事労務freeeの資料請求をしてみてはいかがでしょうか。
人事労務freeeの資料を請求する
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なお、以下より有名どころの給与計算システムの資料を一括請求できます。
給与計算システムの資料を、一括請求する
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