「クラウドサインに興味があるけど、どんなもの?」
「クラウドサイン導入のメリットとデメリットは?」
あなたは今、このようにお悩みではないでしょうか?
この記事では、クラウドサインがどんな特徴を持っているのかを解説します。
また、基本的な使い方や、どんな会社に向いているのかも取り扱いますので、ぜひ最後までお読みください。
「電子契約サービス導入で失敗してしまった」…そんな事態をおこさないため、少し時間を取ってでもどうぞお付き合いください。
読み終える頃には、クラウドサインの基本的な知識が身についていることでしょう。
クラウドサインとは?その特徴3つ
クラウドサインとは、弁護士検索や法律相談ができるサイトを運営する「弁護士ドットコム」が提供する電子契約サービスです。
最新の法令に対応できるよう、常にアップデートされている安心感が一番の特徴でしょう。
2020年2月現在、4月に改正される民法に対応できるよう、スケジュールや内容を検討中という回答を得ています。
では、その他にどんな特徴があるのでしょうか。
細かく見ていきましょう。
1.電子契約サービスにおいて80%のシェアを誇る
クラウドサインは、他にもある電子契約サービスのなかでも群を抜いて、シェア80%ととても人気です。
※電子契約サービス主要12社のなかでの利用登録社数(発注者側ベースでの登録数)が80%超え
参考:電子契約サービス市場累計登録社数において「クラウドサイン」がトップ!!-全体の 80%超を占める│弁護士ドットコム
これは、先に触れたとおり「弁護士ドットコム」が運営している“安心感”に由来するものでしょう。
「契約を交わす」ということは、法に則ってこそ効力を発揮するというものです。
契約書に本来盛り込まなければならないことが欠けてはなりませんし、逆に不必要な条項があることで受発注者間に「無駄な縛り」を生むこともあります。
「的確、かつスピーディーに正しい契約書を作りたい…」
どのような規模でも、どんな業界・業態でも使えるという点で、様々なニーズに応えているのがクラウドサインの特徴です。
他の会社やフリーランスとの契約だけでなく、「社内での申請」にも使えますので、法務や人事、総務に関わる担当者の仕事もはかどることでしょう。
2.グッドデザイン賞受賞、直感的に使えるUIが評価されている
クラウドサインは、2018年度にグッドデザイン賞ベスト100に選ばれています。
選出の理由には、「テクノロジーとデザインで、会社を支える領域の課題を解決している」という点が挙げられています。
これまで、紙ベースの契約に慣れていた総務や人事部担当者に「新しいシステムを使いこなせるか」という不安を与えない点でも、クラウドサインは有効です。
契約書作成画面では、多くのユーザーが使う部分以外目立たないようにし、モニターの赤やオレンジ色の部分(契約書作成作業の現段階の表示や次に行うべきこと)さえ追っていけばほとんどのことが完了するよう作られています。
「誰にでもわかりやすい」ことがクラウドサインの特徴でしょう。
3.APIで既存のシステムと連携できる
クラウドサインは、APIを公開しています。
社内に特定のシステムを構築していても、そのシステムと連携可能なのがクラウドサインの魅力の一つです。
しかも、クラウドサインのAPIはとてもシンプルで扱いやすいので、既存システムとの連携にあまり時間がかからないのはメリットでしょう。
自社システムに組み込むとき、作業がスムーズに進むこと、必要に応じて組み換えができることはとても有利です。
自社内エンジニアにより、もしくは外注でシステム連携させるとき、このシンプルさはとても重要な点といえるでしょう。
そもそも、電子契約サービスってどんなサービス?
電子契約サービスとは、オンライン上で契約を交わすためのプラットフォームを指します。
これまで契約書は紙書類で交わすものでしたが、書類作成・印紙貼付・郵送期間といった点でスピード感に欠けます。
その点、電子契約サービスならオンラインで完結しますので、スピーディーに契約が完了します。
総務部・法務部スタッフの手を煩わすことが少なくなりますし、BtoBの場合、「すぐにでもこの仕事を外注し、取り掛かってほしい」という部門にとって、とても有利なサービスと言えるでしょう。
電子契約サービスの概要については、次のページもご参考になさってください。
契約業務に携わる方は、以下のような課題や悩みをお持ちではないでしょうか?「契約にかかる業務の効率化やコストを削減したい」「電子契約サービスの導入を検討しているが、自社にあったサービスが知りたい」電子契約サービスを導入する[…]
クラウドサインの料金プラン
では、クラウドサインの料金プランについてご説明しましょう。
※特記事項がない限り、月額料金です。
※この情報は、2020年2月現在のものです。
【Free/無料】
利用ユーザー数:1名
書類送信:5件まで
- 基本の電子署名のみ利用可能(署名検証可能期間1年)
- タイムスタンプ
- 送信件数ごとにかかる費用は無料
【Standard/10,000円~】
利用ユーザー数:無制限
書類送信:無制限
送信件数ごとにかかる費用:200円
- 電子署名
- タイムスタンプ
- テンプレートの作成や管理
- チームの管理
- 電子署名
- Web API
【Standard plus】
利用ユーザー数:無制限
書類送信:無制限
送信件数ごとにかかる費用:200円
- 電子署名
- タイムスタンプ
- テンプレートの作成や管理
- チームの管理
- 電子署名
- Web API
- 紙ベース書類のインポート可(PDFでアップロード/クラウドサインSCAN契約)
【Business/100,000円~】
利用ユーザー数:無制限
書類送信:無制限
送信件数ごとにかかる費用:200円
- 電子署名
- タイムスタンプ
- テンプレートの作成や管理
- チームの管理
- 電子署名
- Web API
- IPアドレス制限
- 電話サポート
- 承認権限の制限
- アカウント登録の制限
クラウドサインの使い方
では、ここではクラウドサインの基本的な使い方についてご紹介しましょう。
- クラウドサイントップページからログイン
- 事前に準備しておいた契約書(PDF)をアップロード、ないしはひな型を利用して契約書を準備
- 押印
- 送信先情報(メールアドレス/氏名)を入力
- 送信ボタンをクリック
ここまでお読みいただいただけでも、クラウドサインの基本的な使い方はおおむね理解できたのではないでしょうか。
すでに作成した契約書(PDF)があればそれを、テンプレートを使いたいならそれを呼び出し、送信することができます。
いずれも、追加したい情報があれば、テキストボックス(クラウドサインでは「フリーテキスト」と表現)を使い書き込みが可能です。
押印も、画面上部にある「押印アイコン」を押印したい位置にドラッグアンドドロップし、自社名をテキスト入力することで完了。
クラウドサインの使い方はとても簡単です。
書類作成から送信までスムーズなのが、クラウドサインの特徴です。
クラウドサインのメリット
クラウドサインのメリットは、クラウドストレージやSalesforceといった日ごろよく使うサービスとの連携がスムーズという点にあります。
また、「クラウドサイン for Box」を活用すれば、クラウドストレージ「Box」内で契約書を相互確認しながら相手方と交渉、修正しながら契約締結までが可能です。
電話やメールでのやりとりは、情報が欠落することがよくあります。
その点、クラウドストレージやSalesforceといった導入済みサービスとクラウドサインを連携させ、契約に至るまでの情報を管理できれば、いつでも・誰でも対応が可能となるのです。
クラウドサインのデメリット
クラウドサインの使い方やメリットはここまでご説明してきたとおりですが、一方でデメリットもあります。
- 押印には、「印影」が使えない
実際の契約にあたり、印影が使えないのはときに相手方に不安を与えるかもしれません。
クラウドサインの運営会社概要
では、クラウドサインの運営会社について見ていきましょう。
- 会社名:弁護士ドットコム株式会社
- 代表者名:内田陽介
- 資本金:4億3,900万円
- 従業員規模:207人
- 所在地:東京都港区六本木4丁目1番4号黒崎ビル6階
- 設立年月日:2005年7月4日
クラウドサインの導入している企業実績
ここで、実際にクラウドサインを利用している企業もチェックしておきましょう。
- みずほ証券
- リクルート
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- セゾンカード
- ヤマトフィナンシャル
- NOMURA
- cybozu
- 弁護士法人ファースト&タンデムスプリント法律事務所
- Money Forward
- ラクスル
- Crowd Works
上記は契約企業の一例ではありますが、「業務にスピードが求められる」「法的なミスが許されない」会社の利用が目立ちます。
クラウドサインの口コミ・評価
ここで気になってくるのは、クラウドサインの使用感についての口コミや評価ではないでしょうか。
契約の締結は基本的にはクラウドサインを利用しているが、ほぼ間違いなく「これいいですね、今度使ってみます」となる。契約書印刷して、製本して、捺印して、郵送して、っていう1円の売上にも繋がらない無駄な作業がなくなるというのは精神的にも非常にいい。
https://twitter.com/Libero_shunsuke/status/1056045262966185984
クラウドサインは超お世話になってる。こういうサービスが世の中変えてるんだな。引き続き頑張って欲しい。機能も進化し続けるだろうしカスタマーサクセスの重要性にも益々期待!
うちの会社がクラウドサインを導入したということで使ってみたら数時間で締結完了して驚愕している。これまでの相手の来越待ち・帰国待ちという謎の時間浪費が悔やまれる(苦笑 #クラウドサイン #SaaS #弁護士ドットコム
クラウドサインを導入して良かったことの一つに、フリーランス、個人事業主の方との契約スピードが格段に上がったこと。紙媒体のときは中々返ってこなかったのが、スマホで即日確認、締結いただけるようになりました。この時間短縮は革新的です。
また、チャットによるサポートの回答スピードね流行さに感動します。また丁寧に回答をもらえるのでとてもありがたいです。
https://www.itreview.jp/products/cloudsign/reviews#review-38114
クラウドサインとよく比較される類似サービス6つ!あのサービスとの違いは?
電子契約サービスは、クラウドサインだけではありません。
似たサービスとの比較もしてみたいのではないでしょうか。
ここからは、同じ電子契約サービスの特徴をピックアップしてみますので、クラウドサインと見比べてみてください。
クラウドスタンプ
クラウドスタンプは、クラウドサインを運営する弁護士ドットコムと提携しているというところが強みと言えます。
また、「訪問設定」「経営相談サポート」「専門家一括見積サービス」が使えるという点も魅力でしょう。
「自社でカスタマイズができない」「初期設定や社員教育の時間を割けない」という企業向けです。
一方で、いわば丸投げで運用までこぎつけられる分、要見積もりという点が気になるところかもしれません。
Agree
Agreeは、GMOインターネットグループであるGMOクラウドが提供する電子契約サービスです。
日本でシェアトップのGMOグローバルサイン(電子認証局)と連携していますので、セキュリティ対策も万全という点が大きなメリットでしょう。
厳格な「電子署名」、導入しやすい「電子サイン」のどちらかを選べますので、契約内容や企業規模に合わせた運用ができるのもポイントです。
印影登録もできますので、「見た目にも従来の契約書と同様のものを作りたい」という企業に向いています。
BtoBプラットフォーム契約書
BtoBプラットフォーム契約書は、文字通りBtoB契約に特化した電子契約サービスです。
契約行為だけでなく、社内稟議フローも電子化できますので、決裁までのスピードアップも可能。
稟議がどこで止まっているかなど、業務プロセスの振り返りができるところもBtoBプラットフォーム契約書のメリットです。
直感的に使えるUIも特徴で、「導入したものの使いこなせない」ということも少ないはずです。
稟議から契約まで一貫して運用したいなら、BtoBプラットフォーム契約書も選択肢に入れてください。
E-STAMP
E-STAMPは、メール認証、電子証明書、手書きサインに対応した電子契約サービスです。
特に契約相手が個人の場合、手書きサインと画像添付機能(免許証など)で身元の確認が容易になる点は大きな魅力でしょう。
契約相手を問わない分、専門的なチェックが必要となるシーンもあるでしょうが、そのようなときは「専門家一括見積サービスSHARES」を利用し、リーガルチェックの委託をすることができます。
導入後に生じる疑問には、メール・電話・オンラインでのサポートを受けられます。
NINJA SIGN
NINJA SIGNは、有料プランなら契約書送信数が無制限となるのが魅力です。
また、テンプレート登録も無制限ですので、相手に合わせていくつものフォーマットを使い分けなければならない企業にとってうれしいサービスではないでしょうか。
契約の有効期限管理機能がありますので、「契約のうっかり失効」も防げます。
Pro・Enterpriseプランなら、ワークフロー機能も利用でき、契約書作成までの流れの管理もばっちりです。
サポート体制もしっかりしていますので、「導入に不安がある」というときも安心です。
Holmes
Holmesは、契約にまつわる関連情報を一括管理できること、契約に関するフローをマネジメントできることが大きな特徴です。
中でも、プロジェクトごとに必要な契約書とタスクをまとめて管理できることは魅力的です。
社内で法務に関するナレッジ共有もできますので、「過去に似た契約はなかったか」を確認、相談に割く時間が大幅に削減できることもHolmesの特徴です。
テンプレートも多いですし、従来使ってきた雛形も登録できますので、必要に応じて使い分けることができます。
クラウドサインについて、おさらい
クラウドサインは、「弁護士ドットコム」が提供する電子契約サービスですので、法に則った正しい契約書を作成する面で大いに役立ってくれます。
また、「クラウドサイン for Box」を使うことで、契約書を相互確認しながら相手方と交渉できますので、内容の認識に齟齬がない契約締結が可能です。
電子契約サービスは、業務効率化の一手となります。